1.くれない酒場
作詞:みやび恵
作曲:水森英夫
恋を忘れた 女がひとり
夢に疲れた 男がひとり
今さら泣いても 仕方がないね
プッと嘲笑(わら)って 見つめれば
ほのかに灯り くれない酒場
こんな女の 過去など聴いて
あなた本気で 興奮(おこ)ってくれる
今さら泣いても 仕方がないね
酔ったふりして 甘えれば
ほんのり染まる くれない酒場
二度としないと 誓ったくせに
ダメな女の 悲しさつらさ
今さら泣いても 仕方がないね
きっとまたねと 手を振れば
微笑みひとつ くれない酒場
2.家族
作詞:いではく
作曲:水森英夫
八幡神社の 祭りの音が
ひとりの部屋に 聞こえてきます
ふるさと おふくろさん
離れて知った あたたかさ
目いっぱい がんばって ひと花咲かせたら
それをみやげに 帰ります
都会のくらしに ようやく慣れた
けれども寂しい 夕暮れ刻は
妹 おまえだけ
たよりにしてる ごめんよな
目いっぱい がんばって 錦を飾る日が
来ると信じて 待ってくれ
いくつになっても 故郷だけは
心の中に 住みついてます
時どき 酒好きな
父さんと飲んだ 夢をみる
目いっぱい がんばって たまには帰りたい
家族 笑顔が 支えです
3.あかね雲
作詞:いではく
作曲:水森英夫
オーイ
惚れたよ惚れたよ あの娘(こ)に惚れた
恋の痛みは 昨日まで
他人事(たにんごと)だと 思ってた
寝ては夢 起きては現(うつつ)か幻(まぼろし)か
面影うかぶ 夕暮れは
切なく燃える あかね雲
咲いたよ咲いたよ こころに咲いた
花にたとえりゃ 赤いバラ
あの娘思えば ほんのりと
立てば百合
坐れば牡丹か芍薬か
日毎につのる この胸は
こがれて燃える あかね空
泣けたよ泣けたよ 思わず泣けた
街で見かけた ふたりづれ
いいさ いいのさ片思い
いつの日か
待ったら海路(かいろ)の日和(ひより)とか
あの娘も見てる 秋空は
真赤に燃える あかね雲
4.雄物川
作詞:鈴川信也
作曲:水森英夫
遠いあの日の しあわせは
今も岸辺に 咲いている
桜並木に 寄り添いながら
君と夢みた あの角館(かくのだて)
君に逢いたい ああ 雄物川
君の笑顔の 面かげは
いつも心に あたたかい
想いだすたび ほのかに燃えた
清いふたりの 心の絆
君に逢いたい ああ 雄物川
風に誘われ 今日もまた
逢いに来ました 北の町
水にゆれてる 愛しい花は
女ごころか 流れて消えた
君に逢いたい ああ 雄物川
君に逢いたい ああ 雄物川
5.柿田川
作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫
水清き 岸辺に立ちて
この胸の想いを 想いを告げた
遠い思い出 せせらぐ柿田川
あの女(ひと)の 名前呼べど
還(かえ)らない 淡き初恋
カワセミが 浅瀬で遊び
夏の日は蛍を 蛍を追った
光るさざ波 寄せくる柿田川
あの友と 熱く語り
夜明けまで 酒を酌(く)みたい
富士の峰 振りむき見れば
夕映えが茜に 茜に染める
こころやさしく 迎える柿田川
故郷(ふるさと)に 今も誓う
夢叶(かな)え いつか帰ると
6.グラスの氷
作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫
ちょっと浮気で 調子がよくて
そんな噂は 聞いたけど
好きになったら すべてを許し
おなじ過ち 繰りかえす
お酒よ今夜は付き合って
やさしく私をなぐさめて
せめてグラスの 角氷
涙に溶けてしまうまで…
あんな男と 強がり言えば
よけい みじめに なるばかり
ひとり携帯電話の アドレス消せば
未練こぼれて また泣ける
お酒よ今夜は酔わせてよ
いけない私を叱ってよ
そうよ こころの傷ならば
いつかは きっと 忘れるわ…
たった三ヶ月の しあわせ芝居
二度と逢う気は ないけれど
愛を失くした ひとりの部屋に
帰りたくない もう少し
お酒よ今夜は抱きしめて
淋しい私をささえてよ
せめてグラスの 角氷
涙に溶けてしまうまで…
7.それが女の道なのよ
作詞:関口義明
作曲:水森英夫
あなたが世に出る その日まで
わたしは支える 見届ける
夢は生きがい こころの化粧
生まれついての おんなの星よ
尽(つく)せるだけ尽(つく)して
与(あた)えるだけ与(あた)えて…
それが女の道なのよ
わき目もふらずに 愛だけを
頼って信じて ひとすじに
どこの誰にも ない優しさが
添えぬ人でも あなたの値うち
尽(つく)せるだけ尽(つく)して
与(あた)えるだけ与(あた)えて…
それが女の道なのよ
あなたが輝き 増すころは
わたしは流れて 消えて行く
さだめ分けあう 夜空の隅で
涙ぐんでる おんなの星よ
尽(つく)せるだけ尽(つく)して
与(あた)えるだけ与(あた)えて…
それが女の道なのよ
8.ごめんよナ
作詞:関口義明
作曲:水森英夫
さがしても
この世のどこを たずねてみても
もう居ない あんないい娘(こ)は 二人といない
別れた時から 男はいつも
わがまま過ぎた 過去を追いかける
ごめんよ ごめんよナ
胸の中
お酒が回す 舞灯籠(まいとうろう)の
あれも夢 これもまた夢 儚(はかな)い虹よ
口紅色した 野あざみ咲いて
思い出づたい 春を告げる町
ごめんよ ごめんよナ
この手から
離して遠い しあわせの糸
今ごろは 誰と結んで 暮らすのだろか
遅れたやさしさ 届けるために
夜空にきみの 星を見つけたい
ごめんよ ごめんよナ
9.こぼれ灯
作詞:関口義明
作曲:水森英夫
袋小路(ふくろこうじ)の 紅(あか)い灯(ひ)が
風にこぼれる 水たまり
泣いちゃいないか あいつもひとり
羽根を痛めた 夢とんぼ
故郷(ふるさと)は 故郷(ふるさと)は母の姿…
心に見えるよ
辛(つら)い時には 思い出せ
昔遊んだ 山や川
にぎり拳(こぶし)で カツ入れながら
行くが人生 この俺の
故郷は 故郷は母の姿…
心に灯(とも)るよ
夜にはじけて また一つ
消えた希(のぞ)みの シャボン玉
嘘に傷つき 足踏みしても
後(あと)に引けない 道なかば
故郷は 故郷は母の姿…
心に見えるよ
10.旅しぐれ
作詞:関口義明
作曲:水森英夫
ちってくだけた 夢なんか
捨てて来たんだ あのまちへ
連れて…
連れて行ってと すがったひとの
涙がここまで 後追うような
にわかひと雨 旅しぐれ
かくれ咲いてる 野の花に
しのぶ面影 細おもて
山の…
山の向こうは つかのま晴れて
むらさき茜の 空行く雁に
降るな濡らすな 旅しぐれ
意地があるんだ 男なら
春をこの手に つかむまで
今も…
今も帰りを 待ってるひとの
幸せ祈って 峠に立てば
またも来そうな 旅しぐれ
11.山彦峠
作詞:木下龍太郎
作曲:水森英夫
故郷(こきょう)の風に 吹かれたくって
夕陽の中を 遠まわり 遠まわり
木霊(こだま)もうれしい
山彦峠(やまびことうげ)は オーイ 九十九折り(つづらおり)
段々畑で 迎える母の
影が気になる やつれ肩
手おんぶされて この坂越えた
幼い頃の 村まつり 村まつり
思い出映(うつ)すか
山彦峠の オーイ 鏡月(かがみづき)
手料理自慢で 精出す母の
味に今夜は 舌つづみ
女手ひとつ 苦労の中を
育てて呉れた 人並に 人並に
木霊(こだま)もうれしい
山彦峠の オーイ 笠地蔵(かさじぞう)
弱音も吐(は)かずに 働く母の
達者(まめ)を祈って ひと拝み
12.最上川
作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫
残雪の きらめく峰を
仰ぐのは幾年(いくとせ) 幾年(いくとせ)ぶりか
流れ変わらぬ あの日の最上川
故郷(ふるさと)の 窓火(あかり)みれば
訳もなく 涙あふれる
城下町 大志(のぞみ)を抱いた
若き日の想い出 想い出いくつ
白い浮雲 浮かべた最上川
今もなお 胸を揺らす
初恋の 君は何処(いずこ)に
父母(ちちはは)の やさしき笑顔
声もなく頷(うなず)く 頷(うなず)くばかり
遠く虫の音(ね) 聴こえる最上川
この生家(いえ)で いのち安め
明日(あす)はまた 都(まち)に帰らん
13.青春の谺
作詞:関口義明
作曲:水森英夫
生まれて初めて 恋をして
世間と云う字が 見えなくなった
居ても立っても 走っても
あの娘で一杯 胸ん中 胸ん中
吐息がとんで 涙がとんで
そうさ青春の 風はこだまする
勝っても負けても 友は友
忘れちゃならない やさしさだけは
ケンカしたって その後に
絆が出来れば それでいい それでいい
あいつも仲間 こいつも仲間
そうさ青春の 歌はこだまする
迷いの空から 手をふれば
遠くであの娘と 幸せが呼ぶ
何度つまずき ころんでも
見直し出直し やり直し やり直し
こころが燃えて いのちが燃えて
そうさ青春の 夢はこだまする
14.赤いランプの終列車
作詞:大倉芳郎
作曲:江口夜詩
白い夜霧の あかりに濡れて
別れせつない プラットホーム
ベルが鳴る ベルが鳴る
さらばと告げて 手を振る君は
赤いランプの 終列車
涙かくして ほほえみ合(お)うて
窓に残した 心の温(ぬく)み
あの人は あの人は
何日(いつ)また逢える 旅路の人か
赤いランプの 終列車
遠い汽笛に うすれる影に
一人佇(たたず)む プラットホーム
さようなら さようなら
瞼の奥に 哀しく消える
赤いランプの 終列車
15.男と女のお話
作詞:久仁京介
作曲:水島正和
恋人にふられたの
よくある話じゃないか
世の中かわって いるんだよ
人の心も かわるのさ
淋しいならこの僕が
つきあってあげてもいいよ
涙なんかを みせるなよ
恋はおしゃれな ゲームだよ
ベッドで泣いてると
涙が耳に入るよ
むかしを忘れて しまうには
素敵な恋を することさ
スマートに恋をして
気ままに暮して行けよ
悪い女と云われても
それでいいのさ 恋なんて
男と女が
ため息ついているよ
夜が終れば さよならの
はかない恋の くりかえし
16.津軽じょんがら流れ唄
作詞:飛鳥井芳朗
作曲:佐義達雄
岬は今日も 海鳴りが
さわいで風花 はこぶだろう
心にもなく 浜昼顔に
想いよせては ひとり泣く
津軽じょんがら流れ唄
海峡はるか 越えてゆく
船さえ哀しく めをよぎる
生木さくよに 別れて来たが
過去しのべば 今さらに
津軽じょんがら流れ唄
凍てつく海は 今もなお
冷めたい風雪 はこんでは
時の流れに むち打ち生きて
愛の涙を ちらすのか
津軽じょんがら流れ唄
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